忙しい世の中です。秒単位で株価は変わり、分単位で仕事を仕上げ、終わったら子どもを迎えにいく、別の会議に参加する、あるいは取引先へ出かけるという、一日が沢山のスケジュールで埋まっている人はたくさんいます。
忙しいのが格好よい、と感じている人もいるかもしれません。忙しい=充実している証拠、という信念。でも、スケジュールには他のだれでもなく、どうしてもどうしても、貴方でなければならない予定、というのはどれだけあるでしょうか。自分でなければ無理!と思っていることは、周囲の人も同じように感じてくれているでしょうか。意外と、そうではない行事が目白押しだったりしませんか?
稲がすくすく育っています |
私は東京に25年住んでいて、東京が自分に一番合っていると思っていました、ある時までは。
突然、「自分にはスペース(時間、部屋の広さ、環境、心、精神など全てにおいて)がもっと必要だ!」と強く感じたのは、BBSHの3年生になる夏でした。
それから、3年が経ちました。
私が田舎生活を通して学んだことは、「全細胞で、自分と異なるものを認めて、受け止める」ということ。自分の価値とは異なるモノ、人、やり方、順序、スピードなど、ありとあらゆる違いを認めて「こういうのもアリだな。」と素直に思える心の余裕です。
白も黒も。酸いも甘いも。愛も憎しみも。人生には常に異なる両者が存在して、それらはどちらも存在価値があって、人はそれらを同時に抱えて生きていけるということです。
この両方の価値を同時に抱えるというのは、時に苦悩に変わります。
便利な生活はほしいけど、原子力発電所はちょっと・・・とか。
大きくて立派な家に住んではいるけれど、家族との関係はあまり…とか。
何が便利なのか。何が幸せなのか。今の時代につきつめると、結局、「人間関係」なのではないかな、と感じています。人との関係、つながり、そして震災以降よく出てきた絆という言葉。SNSは便利だけれど、実際に人と会って話をするのとは全く別のコミュニケーションです。
どちらかだけではなく、どちらも活用する。そういう柔軟な態度で人生に臨みたいものです。
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