2012/08/08

コントロールからwin-winへ

最近、ビジネス内容としてはwin-winの内容なのに、なぜか私には「相手をコントロールしている」「相手に強制している」と感じられたことがありました。


具体的にお話ししましょう。


ビジネスの取引相手AとBがいます。AはBに商品を売り、Bは売上のマージンをAに納めます。ある日、AはBに条件を持ち出します。「Bさん、売り上げのマージンのうち、10%はあなたが取っていいですよ。」Bは喜んで、いつもよりたくさん商品を買いました。売れば売るほど、10%の金額が大きくなるからです。Aにしてみれば、Bにたくさん買ってもらうことで得をします。マージンが10%減っても、損にはなりません。つまり、どちらも得をするというものです。


本田健さんの本で似たような内容が書かれていました。たくさんの電球を1個1ドルで売りたいのですが、なかなか買ってもらえません。そこで、ある家の人に言いました。「電球交換の作業は私がやりますので、1個1ドルで買ってもらえませんか?」たまたま相手がお年寄りだったので、この申し出はとても喜ばれた、というものでした。


私はこの「○○しますので、△△してもらえませんか?」という条件付きの契約に反応しました。親切からの行動ではない、と感じたのです。「ダイヤモンドを買ってくれたら、愛してあげるわよ。」もしくは「君が仕事を辞めるなら、結婚するよ。」という類(たぐい)のものに感じられました。


どうしてでしょう?


私はこの「嫌だな。」と思う気持ちを丁寧に感じてみました。すると、小さくて、硬くて、冷たい、パチンコ玉のような「孤独」だとわかりました。もし、このパチンコ玉が話せるとしたら?すると、パチンコ玉が私の心の中で、こう言いました。


「どうせ、自分なんて、誰も気にしてはくれない。」


実はこれ、ハコミセラピー(ハコミ療法)と言われるセラピーのやり方です。こんなネガティブなことを思っているのは、もちろん私自身なのです。実際には6歳だった私が、親から自分の悲しみをしっかりと受け取ってもらえなかった経験(「そんなこと言ってないで、早く寝なさい」等。)が影響していました。


さらに、親の感情がわからない(どう思っているのかわからない)=不安になる=おべっかを使う、機嫌を取る、という手段に出たことがわかりました。こどもの防衛本能です。好かれなければ、食事にありつけません。生死にかかわる大問題です。


私はイメージの中の、こどもの自分を助けに行きました。そして一緒に、母親のところへ行って、こどもの私がとても困っていることを伝えました。母親は驚いて、ちょっと困った顔でこう話したのでした。


「まあ、そう・・・実は、○○さんが亡くなったことは確かに悲しいけれど、反面、私は負担になっていた仕事が減ったから、ちょっと助かった面もあるのよ。」


大人の事情が、こどもにわかるはずもありません。亡くなった人の看病が大きな負担になっていた若かりし頃の母親は、実際にはホッとした面があったのでしょう。母親はこどもの私に謝り、2人は仲直りをして、一緒に帰っていきました。


それ以来、私の中で同じことを感じてみても、以前のイメージが払拭されました。そこには良いも悪いもなくて、思いやりのビジネスがwin-winで存在しています。例えて言うと、「おかげさまで」という言葉に代表されるような感覚です。


そういえば、電球の話では、喜んだお年寄りが他の似たような人をたくさん紹介してくれたので、電球はあっという間に売りきれてしまったのだそうです。



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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。こんにちは、中村久美恵です^^ 今日もあなたが目覚めるメッセージ♡お届けします。 ...