2012/01/25

チャトランと私(2)

2010年の1月、ある寒い夜に、それまで外で過ごしていたチャトランがめずらしく家の中に入りたがりました。寒いからかな?と思いながらもオス猫は室内にマーキング(おしっこをして自分の匂いをつけ、テリトリーを作る)をするので、どうしようと思いました。そこで、チャトランを抱いて言い聞かせました。
「チャト、あのね、家の中でおしっこすると嫌われるんよ。そしたら、また外に出されるからね。だから、ちゃんとトイレでおしっこしてね。いいね?」
チャトランは黙って家の中にはいり、あちこち匂いをかいでから自分の場所を探しました。そして、部屋の片隅にあった椅子に座って、毛皮の手入れを始めました。トイレはわかりやすい場所で、エサを置く場所からは遠い場所に置きました。チャトランは夜中に数回起きてトイレをしました。そのたびに、懐中電灯を照らして見ましたが、彼はちゃんとトイレで用を済ませたのでした。

夜寝ていると、チャトランが椅子から布団の上に移動してきて、丸くなるのがわかりました。私の足元でした。結構な重さを感じながら、寝返りが難しいなあ、と思った私は「チャトランも私も、ぐっすり眠れる方法がないかなあ?」と思いました。不思議なことに、その瞬間、チャトランは布団の上から降りて、自分の椅子に戻ったのでした。

チャトランには子分がいて、名前を「チビ」といいました。チビは大人になってからもチャトランを慕って、本当の兄弟のようでした。チャトランはよくチビを舐めてあげました。そんな時、チビは気持ち良さそうにうっとりとした顔をしていました。母親が野良猫だったチビは早くに親から離れたので、チャトランが家族代わりでした。

チャトランとチビ
チャトランが家の中で眠るようになって数日、夜いっしょに寝ていたお兄ちゃんがいなくなったチビが、淋しがって鳴くようになりました。ご近所の迷惑にもなるから、ということでチビも夜だけは家の中に入れることになりました。

青年期だったチビは元気いっぱい!家の中をめずらしそうにあちこち匂いを嗅ぎまわって探検しました。マーキングをしないかとヒヤヒヤしましたが、やがて、お兄ちゃんのそばに落ち着いて、一緒に毛皮の手入れを始めたのでした。

チャトランは、朝になると自分のテリトリーを見回りに出て行きました。オス猫の大事な儀式のようでした。

2012/01/18

チャトランと私(1)

チャトランはどの猫とも違っていました。驚くほど頭が良く、自己主張がはっきりしていて、弱いものには優しく、子分を守るときには素晴らしいリーダーシップを発揮していました。また人間だけでなく、犬とも美しいコミュニオンを創りあげていました。

チャトランは3男でした。上の兄弟は大きくて健康で、まるまると太ったきじ猫でした。チャトランは体が小さめで、トラ模様でした。お兄ちゃんたちが外へ遊びに行っても自分は家の中にいるようなマイペースな猫だったのですが、きっと、自分はお兄ちゃんたちほど体が大きくないので危険な目にあうのを避けていたのかもしれません。チャトランは小さい時から、家で飼っている雌の柴犬にじゃれついては私たち家族を驚かせたものです。「小さいのに怖くないんだねえ」と家族は感心しました。柴犬のハチはチャトランがすり寄ってくるとなぜか嫌がって(猫のニオイに反応したのでしょうか)あたふたと逃げていました。

 
チャトランの可愛い手
 私は東京に長く住んでいたので、実家にいるチャトランに会えるのは年に数回でした。帰るたびに大きくたくましくなって、ケンカの傷跡が増えたり減ったりしていました。チャトランは子猫のときに病気で片目をなくし、それ以来、右目だけで生きていました。片目になったあとも、兄弟たちは彼に優しく、またチャトランも生き生きと楽しそうでした。人間ならきっと、周囲の人が「片目をなくして可哀そう」と思ったり、本人は「どうして私がこんな目にあうの!」と悲しんだりしたことでしょう。猫たちはそのどちらでもなく、両目があったころと同様に生活していたのでした。

最後にチャトランと会ったのは2010年2月2日でした。

2012/01/15

初めまして。

こんにちは!ブレナン・ヒーリング・サイエンス・プラクティショナーの中村久美恵です。

私は動物が大好きです!好きな人は沢山いると思うけれど、嫌いな人もいます。ここでは、そんな両者に向けて、私の経験を交えながらどうぶつと人間の関係について一緒に考えていけたらな、と思っています。

少し、私の紹介をしましょう。私は福岡県久留米市生まれ、現在40代の女性です。小さな頃から転校が多くて、いろんな県に住みました。同時に、小さな頃から動物を拾う癖(?)があり、さらにそれをとがめられたことは1度もありませんでした。大人になった今、そんな私が愛する動物たちのためにヒーリングを行えることは今まで飼ってきたペットたちの導きとしか思えません。だって、自分が動物のためにヒーリングをするなんて、まったく自分の人生計画にはなかったからです。(人生って不思議ですね。)

趣味は料理。一緒に住んでいる犬と食べられるメニューを日々考えながら作っています。と言っても、彼らに妙な味付けは必要ないので、ラクといえば楽。おかげで薄味に目覚めつつあります。玄米?食べます。でも、白米も食べます。肉?食べます。感謝して、「美味しく料理するからね」と心の中で話しかけてから調理します。野菜も食べます。魚は苦手。どうしてでしょうね?小さな頃からあまり食卓に上らなかったからかもしれません。でも、現在の海洋汚染は非常に気になります。魚が住めない海が人間に優しいわけもありません。放射能汚染で空気や海が汚れてしまうことは、非常に残念です。しかし、原発は人間である私たちが造ったものなので、その責任は私たちにあると思っています。

暇なときには整理整頓して物を捨てるのが大好き!近藤麻理恵さん(http://konmari.com/index.html)のやりかたでお掃除を始めたら、片づく、片づく!(笑)収納を工夫する前に、まず、自分に必要最低限なものを残すことが大事ですね!

さあ、そろそろ動物の話を始めましょうか。それが本題ですもんね(笑)ここまでお読みくださって、ありがとう!

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【自己紹介】 中村久美恵 BBSH2011年卒業BHSプラクティショナー💖動物が大好きなエネルギーヒーラーです💛犬2匹猫30匹をお看取りした経験から、ペットロスのヒーリングサポートをしています。  こんにちは、中村久美恵です^^  今日は2023年12月29日に掲載した情報の...